土地と建物の按分方法

不動産を購入した際、契約書に「土地建物合わせて~円」とあった場合、土地と建物をどのように
按分するでしょうか?

① 固定資産税評価額で按分

固定資産税評価額(課税標準額ではない)により按分します。誰が見ても分かりやすく使い勝手が良い方法です。

② 路線価で按分

土地の路線価評価額は時価の80%というのが通説です(個人的は都市伝説に近いと思っていますが)。
よって、建物価額=契約金額-路線価÷0.8として計算します。

③ 建物の標準的な建築価額表で按分

国税庁から発表されている「建物の標準的な建築価額表」を使用して建物の価額を計算します。

鑑定評価は取らないという前提ですが、以上3つが按分方法の代表例です。
買主としては建物価額を多くしたいところです。
理由は消費税の申告額を少なくするためと、減価償却を多くするためです。
一般的(不動産会社に意見を聞くことがベター)に明らかに不合理な場合を除き、有利な方法を選んでいただければ結構かと思います。
ちなみに、契約書に土地と建物の金額が別々に記載されているのであれば、按分計算はできません。
この場合は契約書の金額で経理処理します。